さんかく#02開催報告

今回は私を含め5人で「ロゴ」についてワイワイと?話し合ってみました。参加者のみなさまありがとうございました。

開催日時:2018年11月28 19:30~21:30

勉強会「さんかく#02〜ロゴについて考えてみよう〜」を開催しました。
前回同様全て私を含めた人数で表記します。

今回の参加者の内訳ですが、
・WebやDTPなどデザインを専業にされている方(2名)
・DTPのみ関わっている方(2名)
・全くデザインというものをされない方(1名)
と様々でした。
前回同様、いろんな視点から話が飛び交いました。

今回の進行内容はこちら(ただし飛び飛びになったり、スライド通りの内容で話していない部分もあります。)

◆ロゴってそもそも何のために作るの?

主題が「ロゴ」なので、そもそも論からのスタートです。
そもそもなんのために作るのか?みたいな話から。

・イメージ付け
・信頼感(ちゃんとしている会社感)を出すため
に必要なのではないか、という話が出ました。

実際に街やWebサイト、TVなどで目にするような大きな企業のロゴは、どれもロゴを見るだけでその企業とわかるようなものがほとんどではないでしょうか。ユニクロしかり、スタバしかり、トヨタしかり・・・

企業も個人も商品やサービスも、一目でそれが自社だとアピールするために作るのではないか?みたいな話が出ました。

どんな時に作成を依頼されるのか?

・創業、起業時に新規でお願い!
・会社のイメージ改革があった際に作り直したい!
・アプリやサービス、商品の名称をロゴにして!

主にこんなケースがあるとのことでした。

ロゴの種類は?

ロゴというと、NikeのウイングマークやAppleの欠けたリンゴを思い浮かべる人は多いと思います。けれどひとくちにロゴといっても細分化してそれぞれに通称があるよ、という話が出ました。

・文字の部分がロゴタイプ
・上述したようなウイングやリンゴなど図表のものがシンボルマーク
この2つを合わせたものがロゴマーク、と定義されているとのことでした。

板書その1・ロゴはなぜ作るの?やロゴの種類について

◆ロゴを考える上で大事なこと

考え方編

技術的なことではなくて、何を考えて作るべきか?という話。
・イメージ付けに使うものだから、そもそもイメージできることが大事だよね
・デザイナーの自己満足が入ってしまうよね(よくないかもしれないけど)
・社会的NGじゃないかどうか?(政治・宗教・セクシュアリティなど)
・事業、サービスのコンセプトなどがうまく含められているか?
こんな意見が出ました。

特にデザイナーの自己満足については、本当はよくないのかもしれないけれど、という前置きがついた上で、
「素晴らしいものを作ることができたら、それはまわりまわって自分の作例として営業ツールになるよね。」というやや打算的な話も出ました。

もちろんそれは副産物的な側面でそれを主眼にすることはないけれど、逆にデザイナーが自己満足の表現をしたものがクライアントOK取ることができているならば、それは十分に打ち合わせや意識のすり合わせができているのではないか?という話も出ました。

板書その2・ロゴを作る上で大事なこと(考え方編)

作成において編

今度は実際にロゴそのものを形として作っていく上でどこに気をつけるのか?
・いろんな媒体で使いやすいように形作る。
・時代に左右されないように。(時が経っても古臭さを感じないものに)
・ツールで作りやすいのか?(昔はアナログオンリーだったので余計に)
こんな意見が出ました。

ロゴはチラシやWeb、看板、もちろん動画に入る場合もあるということで、何にでも使えるように作る方がいいよね、という話が出ました。
またシンボルマークとロゴタイプの組み合わせが、納品時と変わってもいいように作るのもいいかも、というような話も出ました。

また時間がたっても古いと感じないものにしたいよね、という話も出ました。
これは業種によっても変わるのではないか、という話に発展しました。
例えばWebサイト制作会社なら古臭いデザインはいやだけど、創業○百年の呉服問屋、みたいなのは古くさいから味が出る、みたいなこともあるね、という意見もありました。

ツールについては、今でこそPCで作ることがほとんどですが、少し前はドラフター(製図機)や垂直定規、勾配定規などを使って作られていたので、当時はそれで簡単に作れるものだった、というような話も出ました。

板書その3・ロゴを作る上で大事なこと(作り方編)

◆どんなところで使われるの?

これは今までの内容でほぼ出てきた話なので、スライドとしては飛ばしました。
・Webサイトのヘッダやフッタ
・印刷物(チラシ、フライヤーなど)
などです。(※板書はありません)


◆Webで使うときは

Webでロゴを使うとき、どんな場所で使われるのか?
・ヘッダの左側や真ん中が多い
・フッタにもよく入っている
大きくはこの2つですが、コンテンツとしてページ内に、例えば協賛の会社などでロゴが連ねられているケースもあるよね、という話も出ました。
だからこそ、どこでも使えるようにしておくのがいいよね、という話になりました。
また、そういう風に他社と並ぶことがあるなら、あまり他社に似過ぎているのも良くないというような話も出ました。

ファイル形式

最近はどんな形式を使うの?という質問が出ました。良く使われるのは
・SVG
・PNG
・JPG(ただし最近はあんまりみない・・・)
こういった形式、上から順に良く使われるのではないか、という話でした。
またロゴだけがドーンと出ているようなサイトだとCSSの制御で書いているようなケースもあるよね、というような話も出ました。(ただしほぼ技術的興味の上で作られているだろうから、商業どうこうとはまた違うだろうという話も。)

最近はJPGが使われなくなりつつありますが、企業から提供されてくるものはJPGだったりすることがまだまだあります。
そんな時に、白抜きできないので結果的にイラレで上からトレースしないといけないから面倒だよね、という話が出ました。

板書その4・Webで使うときは?

◆印刷物で使うときは

ここまでに出た内容と重複しますが、印刷物の場合はどんな使われ方をするのか?というおはなし。

・チラシやフライヤー、ポスターなど
・看板
・カッティングシートやステッカー(痛車など)
・パッケージ
などなど

チラシや普通の看板などは平面ですが、車のステッカーやパッケージは立体造形だから、そこに適合するようにデザインをする必要があるよね、という話になりました。

ちょうど手元にあったペットボトルのお茶を手にとって、この位置にロゴがくるようなデザインをすると、ロゴが変形してしまうからNGだよね、という話も出ました。

板書その5・印刷物で使うときは?

◆向きや形の違いは?

ここは冒頭に少し話した内容と重複したため、スライドは飛ばしました。
結局のところ全体的に組み立てやすい、使いやすい形になるよね、という話でした。(※板書はありません)


◆色についてはどうか?

1色・多色どちらのケースもありますが、グラデーションはあまりしたくないよね、という話が出ました。

岡山県の県民運動「燃えろ岡山」は、アナログで作っていた時代にグラデロゴだったので、大変だった、という話が出ました。(1985年開始の県民運動)

また、ロゴを多色で作ることは良くあるが、1色で表現できるように意識する、という話も出ました。これも使いやすいうように作る、というところにかかってきます。

そのほか、影や光彩といった装飾はロゴ自体には施さず、Webデザイン時点やDTP作業時点で加飾する、という話が出ました。

形 or 色どちらから考えるのか?

これは、形からという意見と、その時々でまちまち、という意見が出ました。

コーポレートカラーなど決まっている場合もあれば、まったく何もなくコンセプトから考えて色を提案していくケースもありここはケースバイケースとなることが多いようです。

板書その6・色について

◆ツールについて

アナログツール

・定規
・筆と墨
・シャーペン(ステッドラー)
・色見本帳(カラーチャート)
・フォント帳
など

デジタルツール

・iPad(+ペンとベクター化アプリ)
・スマホ
・イラレ、フォトショップなどPCアプリ
・色見本サイト
・PC内のフォントで表示してくれるサイト
など

双方の複合として、アナログで書いたものをスキャナで取り込む、カメラで撮る、などが出ました。

他に、同業異業を問わず他社のロゴを見て参考にするという意見も出ました。

板書その7・ツールについて

制作費・単価

ロゴはだいたいどれくらいの金額で受けているのか?という話が出ました。

・名刺を受けた時に併せて作るのでロゴとしては請求なし
・15万円
・20万円
など

外注見積もりを出した時に50万円の見積もりが出たことがある、という意見も出ました。
また東京の単価だと100万や150万なんていうこともあるのだろう、という話も出ました。
ただ、東京だから高い、という単純な話だけではなくて、
・ロゴをデータ形にするだけなのか
・コンサルティングの過程で生み出されるのか
など、何をどこまでやるのかによって、作業単価は変わってくる、という話でした。

またランサーズなどのクラウドソーシングを利用すると単価は数万円台からでもできることがある、などという意見も出ました。

板書その8・単価について

◆まとめ

このあたりで時間となり、終了しました。

今回はロゴ1テーマで2時間みっちり、雑談もしっかり交えてみんなで話し合いました。
時間が許せばワークとして「実際にロゴを作ってみよう」をやる予定でしたが、時間の神様は許してはくれなかったので初回同様ディスカッションで2時間過ぎましたが、いろんなお話が飛び交ったのではないかと思います。
「ロゴ」というざっくりしたテーマでしたが、色んな意見が出て面白いものになったのではないでしょうか。

人と話して、情報を得る、共有する、など仕事をする上ではとても大切なインプット・アウトプットの体験ができる勉強会だと思うので、ご興味のある方はぜひご連絡ください。

次回、第3回は2019年1月30日予定(仮)開催予定です。

以前、提案があったので次回は「印刷物」のテーマにしようかと考えていますが、こんなこと話したい、こんな話を聞いてみたいなどあれば、コメント欄に書いてください。Twitter、Facebookメッセンジャー、メールでもOKです。

場所はシティホテル会議室から変更する可能性があります。あわせて参加費も変更の可能性があります。

ただし仮に値上がりしても当面のところ500円を超えることはおそらくありません。広い場所が必要となったり、どなたかをお呼びして聴講するなど特別な形式の場合はその限りではありませんが、基本は参加費で会場代を支払って、全員の頭と時間を使うというスタンスは変わりません。

次回の内容が確定したら、このサイト、Twitter、Facebookなどで告知します。

今回もご参加いただいたみなさま、告知シェアをいただいたみなさま、それから興味を持ってくださったみなさま、ありがとうございました。